驚異ボディーの秘密とは? 50歳で現役を続ける元日本代表FW三浦知良(J2横浜FC)はプロ選手として戦える肉体を維持するため、まるで職人のような調整に取り組んできた。

 横浜FCの中田仁司監督(55)はオーバーワークを懸念しているが、カズは「50歳の体になって自分でもよくわかっていない。だけど、日々の状態を確認しながらやっている。監督ともコミュニケーションを取っているけど、判断は総合的なもの」と説明する。

 2部練習を実施した場合は翌日の体調を見極めて練習量や負荷を調整。アウェー戦が続くケースでは、ときに試合をスキップし、独自で調整しているという。さらに練習時の気温や天候なども加味しており、年間を通じて働けるように細心の注意を払っている。

 特に神経を使っているのは筋力だ。加齢によりどうしても筋肉量が減っていく中で維持やパワーアップに苦心してきた。「体が重いときは(筋トレ器具の)負荷を10~15%くらいで量も変える。ただ、やりすぎてもサッカーでの動きに影響が出るし、微調整しながら。そこは2、3年前から取り組んできたから今季は良い感じ」(カズ)

 50歳以降も現役を続けるため、数年前から長期プランで肉体を改造し、備えていたのだ。カズは「なるべくケガをしないように。そこは気をつけてきた」と、さらなる活躍を誓っている。