大久保嘉が移籍後初ゴールもFC東京初Vへ気になる悪癖

2017年03月20日 11時00分

 それでもまだ安心はできない――。J1FC東京の元日本代表FW大久保嘉人(34)が18日の川崎戦(味スタ)で念願の移籍後初ゴールをゲット。2―0の後半アディショナルタイムに、同じく新加入のFWピーター・ウタカ(33)とのワンツーで抜け出して古巣のゴールに冷静に流し込み、「焦りはあったけど、決められてよかった」と安堵の表情を浮かべた。

 

 ゴール後はサポーターに向かって両手を合わせて頭を下げた。PKを外した11日のG大阪戦直後、脱ぎ捨てたユニホームを蹴り上げ、自身のブログで「やってはいけない行為だったと反省しています」などとつづっていたが、直接の謝罪でけじめをつけた。

 

 当初は不安視されたウタカとの連係面も難なくクリアした。「すごく心強い。パスも出せるし、落ち着いている。ウタカと俺がいれば(相手は)怖い。これからもっと良くなると思う」。そのウタカも公式戦2試合連続ゴールを決め、“新コンビ”が相手に大きな脅威を与えるのは確実だ。

 

 みそぎも済ませ、新たな相棒を得たことで大久保嘉の前途は明るそうだが、肝心のチームはまだまだ危なっかしい。「まだまだ(試合中に)集中を欠くところがあるし、(選手が)体を止めているところもある。優勝するために、思ったことはどんどん伝えていきたい」。FC東京は質の高い選手が揃っているものの、試合中に気を抜く悪癖が伝統的にある。それがリーグ制覇に届かない原因の一つと言われる。

 

 それだけに、大久保嘉はこの日も自分の得点チャンスを犠牲にしてまで試合中に激しいジェスチャーでチームメートに指示を出し、引き締めに躍起になった。チームの“体質改善”に取り組んでいるが、それはまだ道半ばだ。移籍後初ゴールを挙げたことで得点王返り咲きに向けては一歩前進。だがこれで波に乗れるかどうかは不透明だ。