【W杯アジア最終予選】本田落選危機で小林悠が司令塔に名乗り

2017年03月11日 16時30分

 日本代表エースの落選が現実味を帯びてきた。イタリア1部リーグ、ACミランのFW本田圭佑(30)は練習中に足を打撲し、10日(日本時間11日)のユベントス戦でベンチ外となった。負傷の程度は不明だが、出番のない状況が続くことからも代表入りは厳しい見通し。ロシアW杯アジア最終予選UAE戦(23日=同24日、アルアイン)に向け影響を及ぼしそうななか、“反骨のJリーガー”がチームの苦境を救うために意欲を高めている。

 

 本田は2017年に入り、リーグ戦の出場なし。イタリアカップの後半アディショナルタイムから投入されて、わずか3分しかプレーしていないが、アクシデントが追い打ちをかける。地元メディア「イタリア・フットボール」によると、本田は練習中に打撲した影響でユベントス戦のメンバーから外れた。

 

 かねて日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(64)は本田について「非常に困難な状況にある。長い間彼のプレーを見ていない」と代表落選を示唆。16日のメンバー発表前に負傷したことで、コンディション調整の遅れは避けられず、UAE戦でエースを選出しない可能性は高まった。

 

 一方で、日本代表の2列目は大きな不安を抱えている。10番を背負うMF香川真司(27=ドルトムント)は出場機会が激減し、Jリーグに復帰したMF清武弘嗣(27=C大阪)も負傷で出遅れ。絶好調だったFW斎藤学(26=横浜M)も右ふくらはぎの筋炎で10日の鹿島戦を回避と、いずれも万全の状態ではない。

 

 すでに昨季JリーグMVPのMF中村憲剛(36=川崎)やMF高萩洋次郎(30=FC東京)の名前も浮上しているが、日本代表の常連で右サイドを務める小林悠(29=川崎)が意欲的だ。「チームで結果を残すか、残さないかで(代表に)選ばれるかが決まってくる。選ばれたら日本のために体を張って走るだけ」

 

 コンディション的には申し分ない。2―1で勝利した10日の柏戦はノーゴールだったものの、開幕から2試合連続ゴールを決めるなど公式戦5戦3発と好調を維持。今季から川崎のキャプテンに任命されたことで責任感も増しており、日本代表でも本田の代役どころかスタメン定着へ大きく前進しそうな勢いだ。

 

 大チャンス到来に小林は「僕が決めることではないので」と冷静に話したが、ハリルホジッチ監督が欧州組を優遇する起用法に対し“反骨心”を持ち続ける。かねて「海外組で出れない選手がコンディションを落としているのを目の前で見てて、それでも(自分が試合に)出れないのは悔しかった」と語っている。

 

 メンバー選考に苦悩する指揮官は「Jリーグの選手たちは、しっかり自分たちを見せてほしい」と国内組に猛ゲキを飛ばしたが、小林がJリーガーの意地でチームの不安を吹き飛ばす。