武田氏がズバリ!ハリルジャパンの1トップはこの男

2017年03月08日 11時00分

復活した岡崎(右)が代表レギュラーに返り咲く(ロイター)

 日本代表のストライカー争いが新展開を迎えた。ロシアW杯アジア最終予選UAE戦(23日=日本時間24日、アルアイン)に臨むハリルジャパンの1トップは絶好調のFW大迫勇也(26=ケルン)、快進撃中のFW久保裕也(23=ヘント)、崖っ縁から復権したFW岡崎慎司(30=レスター)が争奪戦を繰り広げることになりそうだ。誰が勝ち残るのか? 元日本代表FW武田修宏氏(49=本紙評論家)が“三つどもえの戦い”に迫った。

 

【武田修宏の直言!!】ハリルジャパンでは昨年秋から大迫が1トップを務めているね。今季は屈強なDFの多いドイツで良いパフォーマンスを見せているし、彼が1トップに定着してから日本代表の戦いも安定。最終予選で4試合連続ゴール中のMF原口元気(25=ヘルタ)とともにチームを支える存在だよ。

 

 ただ、ここに来て大迫に日本代表でのポジションを奪われた岡崎がレスターで2試合連続の先発出場。まったく勝てなかったチームの2連勝に貢献したね。残念ながらゴールはなかったけど、非常に良い動きを見せていたし、何よりも逆境をはね返した精神力は「すげーな」って思うよ。

 

 今季はクラウディオ・ラニエリ前監督(65)の方針で出場機会に恵まれなかった。それでも我慢して準備を怠らずに取り組んでいたし、最後まで気持ちを切らさなかったでしょ。どんな状況にも絶対に負けないっていう強い覚悟を感じたね。ようやく壁を乗り越え、選手としてさらに成長できたんじゃないかな。

 

 一方、ベルギーに移籍後、6試合で4ゴールと量産している久保は欧州で順調にステップアップを果たしたね。ストライカーは結果がすべてだから、素晴らしい選手だなって思うよ。だけど、久保が所属するベルギー1部はドイツ1部、イングランド・プレミアリーグと、はっきり言ってレベルが違うよね。

 

 例えばベルギーで大活躍をした選手が、大金を積まれてドイツやイングランドに移籍するわけでしょ。確かに久保には若さと勢いがあるけど、日本代表の1トップというポジションで考えると、世界中のトップ選手が集まる厳しいリーグで実績のある選手の方が望ましいんじゃない?

 

 特に最終予選という重圧のかかる舞台では経験が大きな武器になるからね。バヒド・ハリルホジッチ監督(64)も言っていたけど、心身ともにタフじゃなければ戦えないよ。それが中東のアウェーであればなおさらでしょう。日本代表に合流したときのコンディションもあるけど、現時点では岡崎が適任。スタメンに返り咲くと思うよ。

 

☆武田修宏:たけだ のぶひろ=1967年5月10日生まれ。静岡県出身。幼少期から「天才少年」と呼ばれたストライカー。名門・清水東(静岡)から86年に読売クラブ(現東京V)入り。ルーキーながら11得点を挙げ、リーグVに貢献し、MVPにも選出された。Jリーグ発足後はV川崎や磐田、京都、千葉などでプレー。00年には南米パラグアイのルケーニョに移籍。01年に東京Vに復帰し、同シーズンで現役引退した。Jリーグ通算は94得点。JSL時代も含めれば152得点を挙げた。87年に日本代表に選出。93年米国W杯アジア最終予選でドーハの悲劇を経験した。

http://takeda.at.webry.info