カシマ追加だけでは足りない!? 東京五輪サッカー会場巡る不穏

2017年03月04日 16時30分

田嶋会長は東京五輪サッカー会場の見直しを要請

 2020年東京五輪で新たな会場問題が勃発しそうだ。日本サッカー協会の田嶋幸三会長(59)は3日、東京五輪の大会組織委員会がサッカー追加会場を一つとする方針を固めたことに「1つでは足りない。まだ正式な機関決定はしていない」と話し、再検討を求めたことを明らかにした。

 東京五輪サッカー男女の試合会場は、新国立競技場をはじめ6会場が決定しているが、サッカー協会は、カシマスタジアム(茨城)、豊田スタジアム(愛知)、市立吹田サッカースタジアム(大阪)の3会場の追加を要請していた。しかし組織委は経費削減の問題などもあり、東京から比較的近いカシマだけを追加する構えだ。

 これに対し、田嶋会長は「組織委から1つ増やすだけにしてほしいと説明を受けているが、2会場ならこう、3会場ならこうなると提案している」と話した上で「6会場に1つ増やせば(試合は)入るが(連日、試合で使用した場合に)日本の暑さや雨を考えると(グラウンドが)持たない」と説明した。

 1会場の追加では、ピッチ状態を考慮すると円滑な競技の運営は厳しいという見解。田嶋会長は「(大会メーンとなる)新国立と(サブの)味スタが(サッカーの試合で)どれくらい使えるのか。はっきりわからないと2つなのか、3つ増やすのかは決められない」と話したが、組織委の考えとは大きな隔たりが出ているのは明らかだ。

 これまで五輪の競技会場を巡っては、ボートやバレーボール会場で大騒動となり、ゴルフも最終結論は出ていない。問題の質が違うとはいえ、サッカーもトラブルに発展しかねない。正式な会場決定には国際サッカー連盟(FIFA)の承認が必要となるが、両者はどこに落としどころを見いだすのだろうか。