代表OBがハリルに本田呼ぶな

2017年03月05日 11時00分

ハリルホジッチ監督はエース外しを決断するか

 日本代表のエースに“最後の審判”は下されるのか。ロシアW杯アジア最終予選UAE戦(23日=日本時間24日、アルアイン)に臨む日本代表バヒド・ハリルホジッチ監督(64)はFW本田圭佑(30)の代表招集可否について苦悩している。イタリア1部の名門ACミランで出場機会を得られずにコンディションが整っていないことが理由だが、日本サッカー界からは“不要論”も出ている。その理由とは――。

 

 本田は2017年に入って公式戦の出場は1試合(先発ゼロ)。しかも後半アディショナルタイムからの登場でプレー時間はわずか2、3分だった。冬の市場では移籍を模索したが動けずに残留。ビンチェンツォ・モンテッラ監督(42)の構想に入っておらず、再びレギュラーに返り咲く見通しもない。

 

 日本代表として3月のW杯予選UAE戦を控えているものの、試合勘の欠如や体力面の低下は避けられない状況だ。2日に再来日したハリルホジッチ監督も「試合のリズムを失っている。代わりの選手が通用するのか考える必要がある」と話した上で「経験が重要な要素になるので自問自答している部分はある」と悩める胸中を語った。

 

 そんな本田の招集について日本代表OBは否定的な見解だった。「先発ではムリ。体力がないからバテて、その時点で交代枠を1つ使わなければならなくなる。途中から使うにしても試合勘がないから(プレーが)かみ合うかわからないし、流れを変えられない選手を使う意味はない」と説明。さらに「自己主張の強い選手だからベンチに置くくらいなら(代表から)外してもいいんじゃないか」と指摘した。

 

 実際に、本田は昨年11月のサウジアラビア戦前に先発落ちが確実になると「外される理由はない。監督に決める権利はあるけど、代表にふさわしい選手かどうかは自分で判断できる」と猛反発したように、チームの和を乱しかねない存在。ピッチで戦力にならない現状ではハリルジャパンには“不要”というわけだ。

 

 その一方でJクラブの強化担当者は「プレーは厳しいかもしれないけど、存在は大きい。チームにいれば相手に脅威、味方には安心感を与える。ただ(ハリルホジッチ)監督が“欧州組でも試合に出ていなければ日本代表に呼ばない”と何度も言っていたのに、本田は呼ぶとなれば…他の選手はどう感じるか。そこは気になる」と話した。

 

 W杯出場権の獲得に向けた大事な一戦。これまでの実績が示すように誰もが認める実力派の選手だが、クラブで試合に出られない現状では日本代表でも“戦力外”となりそうだ。