昨年末に脳梗塞と診断されたサッカー元日本代表のラモス瑠偉氏(60)が2日、都内で復帰会見を行った。

 昨年12月29日の午前7時ごろ、体調の異変を訴えたラモス氏は俊子夫人が呼んだ救急車で病院に運ばれ、右中大脳動脈に脳梗塞が見つかって入院。だが、早期発見だったこともあり、驚異的な早さで復活した。

 この日も、しっかりとした足取りで会見場に現れると「心配かけて申し訳ありません。この通り元気です」と回復ぶりをアピール。それでも会見では時折涙ぐむ場面もあり、脳梗塞と診断された時のことを「もう1回襲ってきたら逝くんじゃないか。珍しくマイナスなことしか考えなかった」と振り返った。

 仕事復帰は4月1日の予定。先月27日のMRI検査で新たな脳梗塞は見つからなかったものの、発症から3か月は休養が必要ということで日程を設定した。会見ではもうスタンバイOKとばかりに「80まで生きてほえるで! 特に日本代表に対しては」と“ラモス節”でまくし立てた。

 さらに現役復帰の野望も飛び出した。今年1月に元日本代表監督の岡田武史氏(60)がオーナーを務める日本フットボールリーグ(JFL)FC今治のアドバイザーに就任したこともあって「現役で今治でプレーしたい。不可能ではない。背番号10は空いているの?」とオーナーに猛アピールした。

 現在、血液をサラサラにする薬を服用しており、ケガをした場合に止血しにくい状態にあるため「今年は無理だけど、それが治ったら今度こそ10分くらい出たい」と具体的なプランまで口にした。仮に今治がJ3に昇格したときにプレーすれば、盟友であるFW三浦知良(50=J2横浜FC)が持つJリーグ史上最年長出場記録を更新することになるが…快挙に向けて血気盛んだ。