日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(64)が2日、約2か月の静養を終えて来日した。ロシアW杯アジア最終予選の次戦となるUAE戦(23日、アルアイン)が迫っており「次の試合は非常に重要なので準備を進める。まずはそこに集中したい。落ち着いて決断力を持って進めていく」と気を引き締めた。

 W杯切符獲得に向けての大一番となるが、気がかりなのは出場機会を失っている選手が多い欧州組だ。「たくさんの選手が試合のリズムを失っている。出場機会が少ない選手、全く出ていない選手がいる」と厳しい表情を浮かべる。とりわけ頭痛の種となっているのが、クラブで構想外になりながらも残留を決断したFW本田圭佑(30=ACミラン)。「彼は非常に困難な状況にある。ここ2~3か月は試合に全く出ていない」とエースの現状に懸念を示した。

 そうした不安が残る欧州組頼みにならないためにも「特にJリーグの選手たちは、しっかり自分たちを見せてほしい」と国内組に猛ゲキ。決戦へ向けて選考に頭を悩ませる日々が続きそうだ。