ポドルスキ加入の神戸・三木谷会長 さらなる大物補強へ

2017年03月03日 16時30分

神戸に完全移籍で加入するポドルスキ(ロイター)

 J1神戸は2日、元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキ(31)がガラタサライ(トルコ)から完全移籍で加入することが決まったと発表した。1月にオファーを出してから粘り強い交渉が実った形だが、ネット販売大手「楽天」の会長も務める三木谷浩史代表取締役会長(51)は大型補強の継続を示唆。ワールドクラスの選手獲得のカギを握るのは、やはりあのクラブなのか――。

 

 待ちに待った大物の加入がついに決まった。ドイツ代表として3大会連続W杯出場。自国開催の2006年ドイツ大会では最優秀若手選手に選出され、14年ブラジル大会では優勝トロフィーも手にした。代表通算129試合出場、48得点。バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)、アーセナル(イングランド)、インテル(イタリア)とビッグクラブを渡り歩いた実績は、14年にC大阪に加入した元ウルグアイ代表FWディエゴ・フォルラン(37)をもしのぐ。

 

 今回の移籍金は260万ユーロ(約3億1200万円)、年俸は500万ユーロ(約6億円)。契約期間は3年で、背番号も「10」を用意した。Jリーグの第2選手登録期間が7月21日からのため、リーグ戦出場は最速で7月29日の大宮戦となる。ポドルスキは同日、自身の写真共有アプリ「インスタグラム」で「シーズン終了後、ヴィッセル神戸に加入する。新しい挑戦のための決断だ。時がきたら詳しく説明する。今はガラタサライと、ファンのために尽くすだけだ」などと記した。

 

 今回の獲得には三木谷会長の意向が強く反映された。念願のリーグ制覇とアジアチャンピオンズリーグ出場に向けて資金を惜しまない補強を続けているが、今回のポドルスキ獲得で終わりではないという。

 

 三木谷会長に近い関係者は「まだまだ続きがある。これは神戸の大型補強の始まりにすぎない。会長はさらなるビッグネームの獲得を狙っている」と証言。その背景にあるのが、昨年11月に楽天がスペインの名門バルセロナと結んだ「グローバルメインパートナー」契約だ。

 

 楽天は4年間で約257億円を拠出することで、さまざまな情報を共有できるようになった。バルサには世界各国から有力選手が集まってくるが、その動向を即座にキャッチ。バルサから他クラブへ移籍を検討している選手、またはバルサが獲得を検討していながらもポジションの問題で見送られた選手などを知ることで、いち早く交渉に動くことも可能だ。

 

 くしくも、バルサのルイスエンリケ監督(46)は1日のヒホン戦後に今季限りでの退任を発表した。来季に向けて、チームが再編される可能性も高く、今の主力選手たちの去就も不透明だ。条件とタイミングさえ合えば、神戸がFWリオネル・メッシ(29)やFWネイマール(25)を獲得するのも夢ではない。個人資産が4000億円にものぼるといわれる三木谷会長には資金捻出の力がある。

 

 ポドルスキ獲得で始まった神戸の世界戦略。今後も日本のサッカーファンを驚かせてくれそうだ。