アジアチャンピオンズリーグ(ACL)1次リーグF組のJ1浦和は28日、ホームでFCソウル(韓国)に5―2で圧勝し2連勝。勝ち点を6に伸ばした。

 昨年のACL決勝トーナメント1回戦でPK戦の末に敗れた因縁の相手にゴールラッシュでリベンジを果たした。DF槙野智章(29)は「悔しさは同じ大会で晴らしたかった」と胸を張った。前半だけで5ゴールを決め、4得点で圧勝したウエスタンシドニー(オーストラリア)戦でマークしたクラブのACL最多得点記録を更新した。

 1次リーグ突破へ前進する貴重な白星となったが、実はそれ以上に意味ある勝利だった。J1の優勝候補ながら今季はここまで公式戦1勝2敗。この試合に負けるようなことがあれば、サポーターから批判噴出は避けられない状況だったからだ。前半11分にチーム2点目を叩き出したMF李忠成(31)は「結果が出なければ、あのときどうだったとかいろいろなことを言われてしまう。結果を出すしかないと思っていた。いいサッカーをしている自信はあるから」と力を込めた。

 これでJ1開幕戦(2月25日)で横浜Mに逆転負けを喫したショックも振り払った。ACLの次戦(15日)はアウェーで上海上港(中国)と対戦するが、大勝の勢いでF組最大のライバルから勝利をもぎ取る。