今季J2開幕の26日に50歳の誕生日を迎える横浜FCの元日本代表FW三浦知良が今シーズン、得点量産の予感を漂わせている。

 カズは松本戦を2日後に控えた24日、横浜市内で調整。「どの試合もゴールを取りたい。開幕戦もその中の一つ。いつもと変わらずゴールを狙っていきたい」と意気込んだ。開幕戦は「50歳Jリーガー」誕生の記念すべき試合とあって、約300人の報道陣が詰め掛ける見込みで、フランスやドイツのメディアも来場する予定だ。

 気になるコンディション面も「疲れが抜けていい感じになっている」。今月8日の練習試合で負った左足裂傷の抜糸は済んでいないものの、順調に回復。開幕戦の先発出場に支障はなく、過熱するフィーバーに応える態勢は整っている。

 もちろん、ただ出場するだけのつもりはない。188センチの長身を武器に昨季18得点をマークし、今季J2得点王候補のFWイバ(31)と2トップ結成が濃厚で「イバのマークが厳しくなれば、チャンスが出てくる。そういうところは狙っていきたい」と不敵に笑った。

 50歳になってもゴールへの嗅覚は衰え知らず。結成2年目でコンビの成熟度は増しており“イバ効果”で50歳初ゴールのイメージもより鮮明になっている。この形がはまれば、開幕弾はおろか、過去5年で最高だった3得点(2015年)をあっさり超えてもおかしくない。