ケガの功名? ドイツ1部リーグ・ヘルタの日本代表FW原口元気(25)は4日、1―0で勝利したインゴルシュタット戦で今季初ゴールとなる決勝弾を叩き込んだ。4試合ぶりの先発出場で結果を残したが、パル・ダルダイ監督(40)は和製アタッカーについて意外な見解を示した。

 開始1分でゴールを決めた原口について指揮官は「私は(原口が)軽傷を負ったことを喜んだね。ゲンキは少し意気込み過ぎるタイプのプレーヤーだ。サッカーをプレーしたことがあればわかるが、軽傷を抱えているときはより落ち着き、より集中できる。だから、彼が良いプレーができると思っていた」と話した。

 原口は1日に左足首を痛め、チーム練習を緊急離脱。試合出場が危ぶまれていた。しかし、幸いに軽傷だったことが、この日の好パフォーマンスにつながったという。ダルダイ監督は「ゲンキは落ち着いたプレーを見せた。今日の彼からは過剰なモチベーションが見られなかった」と、2連敗中のチームを救った原口の活躍を喜んだ。

 調子を落としていた原口はフル出場で復調をアピールし「僕にとっても重要な試合。緊張するのではなく、うまくコントロールできた。落ち着いてゴールできた」と安堵の表情を見せ「やるべきことをやり続ける」と再スタートを誓っていた。