W杯3大会に出場した元ドイツ代表10番のFWルーカス・ポドルスキ(31=ガラタサライ)の獲得に動くJ1神戸が正念場を迎えている。

 ドイツやイタリアなど複数のメディアは、ポドルスキが所属するトルコ1部リーグ、ガラタサライのレベント・ナジフォグル強化部長が「彼は我々の選手だ。どこにも行かないだろう」と日本行きを否定したと報じた。

 1月の市場では移籍を認めずに、残留させる方針を示した。

 本格的なクラブ間交渉を前にしたタイミングでガラタサライが放出を否定したのは“移籍金の釣り上げ”が狙いだ。

 ドイツ紙「ビルト」は、移籍金500万ユーロ(約6億円)と報じたが、現時点で神戸が提示された移籍金の額は「ブランク(空欄)だった」(クラブ幹部)という。

 その一方、今月上旬にポドルスキの移籍が破談になった中国1部リーグの北京国安からは移籍金700万ユーロ(約8億5000万円)のオファーを受けた。ガラタサライは、この金額に近づけるため“放出するつもりはない”と発信し、神戸側に強く揺さぶりをかけたというわけだ。

 すでにポドルスキ本人はJリーグ入りに前向きで、個人合意には達したとみられているが、神戸は最後の難関となるクラブ間の移籍金交渉を乗り越えられるのか。