今季からJ1横浜Mでプレーする元日本代表MF扇原貴宏(25)が“俊輔ロス”を振り払う活躍を誓った。

 J2に降格した名古屋から新天地に選んだクラブは、大黒柱だった俊輔の磐田移籍など主力流出で揺れているが、扇原は全く気にしていなかった。「メディアの方はそういうことが好きなのでニュースになりやすいのかなと。自分たちはピッチで結果を出すだけ。今年いるメンバーでしっかりやっていきたい」

 だからこそ余計なことを考えずにサッカーに集中できている。昨季はケガもあって本来の力を発揮できなかっただけに「すごく試合に飢えている状態。オファーをもらった感謝の気持ちもあるので、恩返しの意味でも活躍して上へ行けるように頑張りたい」と気持ちを高ぶらせた。

 2012年ロンドン五輪では、守備的MFとしてベスト4入りに大きく貢献。13年東アジアカップでA代表に初選出されたが、その後は伸び悩んでいる。主力の大量流出で生まれ変わった横浜Mをけん引する活躍を見せれば、表舞台で再び脚光を浴びそうだ。