元日本代表MF中村俊輔(38)のJ1磐田移籍をはじめ、主力の大量流出で揺れたJ1横浜Mが16日、横浜市内で初練習を行った。

 ネガティブな話題があふれるが、就任3季目のエリク・モンバエルツ監督(61)は「リーグ戦はACL(アジアチャンピオンズリーグ)出場権、ルヴァンカップ、天皇杯は勝つことを目指していきたい」と目標を掲げた。

 そんな中、横浜M一筋16年目の元日本代表DF栗原勇蔵(33)がチーム再建に強い意欲を見せた。「俊さんが“帰って来ないといけない”と思えるようなチームにしないといけない。それまでチームを守っていければ。選手としてそういう気持ちはある」。俊輔が移籍し、元日本代表DF中沢佑二(38)に次ぐ年長選手となり、責任感は増している。

 現状では、俊輔が古巣に復帰する可能性は低い。しかし“新生マリノス”を躍進させ、世界とも戦える魅力あるチームをつくり上げることで元背番号10を振り向かせたいというわけだ。

 またチーム最年長で3年連続フル出場中の中沢は「最年少のつもりで頑張ります」と決意を語った。2月25日に39歳の誕生日を迎える鉄人は、今季もチームの精神的支柱、守備の要としてフル回転する覚悟。ベテランのセンターバックコンビが、俊輔を失ったチームを立て直せるか。