【全国高校サッカー】準V前橋育英「最弱世代」を立て直した主将の変心

2017年01月10日 16時30分

試合に敗れ悔し涙に暮れる前橋育英イレブン

 9日、埼玉スタジアムで行われた全国高校サッカー選手権決勝で、準決勝まで無失点だった前橋育英(群馬)はまさかの5失点で、悲願の初優勝はならなかった。

 

 2年前の決勝で星稜(石川)に2―4で敗れて以来2度目となる決勝だったが、またも悔し涙に暮れた。前半15分にMF高沢颯(3年)が相手GKとの1対1を外すなど、3度はあった好機を決められず無得点。チャンスに1点でも入れていたら流れは変わっていただけに、山田耕介監督(57)は「ショックは大きい。いかんせん最後の精度を欠いてしまった」と無念の表情を浮かべた。

 

 現チームは屈辱からのスタートだった。昨年6月の全国高校総体の群馬県予選で、まさかの初戦敗退。そこから選手権のファイナリストにまで這い上がったが、キャプテンのMF大塚諒(3年)の“変心”がチームも変えた。

 

「夏前はプレーで示す静かなキャプテンだったけど、負けて自分から変わらないといけないと思った。試合や練習からチームメートに(ダメ出しなどを)言うようになった」

 

 避けていた嫌われ役をいとわず“最弱世代”とやゆされたチームを立て直すことに成功。先発11人のうち、2年生が6人を占めた若いチームだけに、銀メダルをかけられた主将は後輩たちに悲願の初優勝の夢を託した。