去就に揺れる日本代表のエース、FW本田圭佑(30=ACミラン)が“窮地”に追い込まれそうだ。

 クラブで構想外となっている本田を巡っては放出か残留か情報が錯綜する中、1月に入り欧州の移籍市場がスタート。さっそく英メディアがイングランド・プレミアリーグのワトフォードやサウサンプトンへの移籍の可能性を報じるなど周辺が騒がしくなってきた。

 そんな中で“キーマン”が動きだした。日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(64)が6日、休暇のためにフランスへ帰国。出発前に成田空港で取材に応じ「欧州でプレーする選手に会いに行きたい」と熱望。昨年オフも本田とイタリアで会食しており、今回も面談することが確実だ。

 特にハリルホジッチ監督は「代表にケイスケが必要だ」と不可欠な戦力として重要性を強調したうえで「代表に入りたいならプレー回数だ。ケイスケには先発を取ってほしいが、取れないなら他(のクラブ)に行ってほしい」と、1月移籍を強く求めている。

 しかし本田側はミランとの契約を満了し、移籍金なしで他クラブに入団できる今夏までは残留する方針に傾きつつあり、冬の移籍に消極的とみられている。にもかかわらずハリルホジッチ監督から“日本代表で使われたいなら移籍しろ”とゴリ押しされれば、無視はできないところだ。

 さらに苦悩を深めそうな“ハリル面接”を前にいつも強気な本田も戦々恐々といったところか。