サッカーのクラブ世界一を争うクラブW杯に出場する欧州代表、レアル・マドリード(スペイン)が12日の来日以降、ピッチ外で静けさを保っている。2011年と昨年大会に出場した同国1部リーグのライバル・バルセロナとは、あまりにも対照的な状況だ。

 13日、R・マドリードはアメリカ(メキシコ)との準決勝(15日、横浜)に向けて横浜市内で調整したが、イレブンがSNSなどを通して発信するピッチ外での動きはあまり伝わってこない。MFトニ・クロース(26)がファンにサインをする模様をアップしたり、FWカリム・ベンゼマ(28)が宿泊先ホテルの写真とともに「横浜に到着。クラブW杯の準備はできている」と意気込みをつづるのが目立つ程度だ。

 一方のバルセロナは日程的余裕のあった11年には、MFアンドレス・イニエスタ(32)が地下鉄銀座線に乗った写真をアップしたり、FWリオネル・メッシ(29)が横浜市内の家電量販店で買い物した様子がSNSなどで瞬時に広まった。京都まで繰り出した選手もいたほど。昨年はスケジュールが詰まっていたために派手な観光をする選手はいなかったが、FWネイマール(24)が、表参道で高級時計など2000万円の爆買いをして話題を振りまいた。

 今回のR・マドリードは、ジネディーヌ・ジダン監督(44)が超本気モードでクラブ世界一を狙っており、チーム内に観光うんぬんの雰囲気はないのだろう。イレブンも指揮官に負けず劣らずの情熱で頂点へと突き進む。