世界中から注目を集める大舞台にヤングアントラーズがヤル気満々だ。

 クラブW杯で4強入りを決めた開催国代表でJ1王者の鹿島は12日、南米王者のナシオナル・メデジン(コロンビア)と対戦する準決勝(14日、大阪・吹田)に向けて大阪市内で全体練習を再開。前日の試合の先発組は軽めの調整だったが、その他のメンバーはミニゲームなどを精力的にこなした。

 躍進を続けるチームは活気に満ちあふれているが、特に目をギラつかせるのが若手選手たち。日本代表DF植田直通(22)が「世界との戦いになるこういう経験はめったにできないし、自分のプラスにもなる。モチベーションが上がっている」と話せば、ハリルジャパンの秘密兵器と期待されるFW鈴木優磨(20)も「あと一つ勝てばレアルとできる。世界トップのクラブだし、自分的にもモチベーションは高い。DFセルヒオラモス(30)と対戦してみたい」と闘志むき出し。U―19日本代表のアルゼンチン遠征から帰国してこの日合流したDF町田浩樹(19)も「もっともっとやらないと。(主力に)プレッシャーをかけていきたい」と貪欲に出場機会を狙っている。

 クラブW杯は南米王者と欧州王者が登場する準決勝から格段に注目度が上がる。世界各国の関係者やメディアの目が集まり、活躍できればステップアップの可能性が広がる。鹿島では近年、DF内田篤人(28=シャルケ)やFW大迫勇也(26=ケルン)らが若くして欧州移籍を実現したように、海外移籍には寛容なクラブ。それだけに、海外志向が強い鹿島の有望株たちの鼻息が荒くなるのも無理はない。

 南米の雄を破れば、日本勢初のクラブW杯決勝進出。野心を抱く若手の力で快挙達成となるか。