クラブ世界一を決めるクラブW杯準々決勝が11日、大阪・吹田スタジアムで行われ、開催国代表でJ1王者の鹿島が、アフリカ代表のマメロディ・サンダウンズ(南アフリカ)に2―0で勝ち、準決勝進出を決めた。

“37歳コンビ”が鹿島の窮地を救った。GK曽ヶ端準(37)は前半14分、右サイドから攻め上がったMFモレナの鋭いシュートを右手一本でセーブ。同29分にはペナルティーエリア内でのMFタウのシュートを抜群の反応ではじき出した。

 さらに、同35分にはMFマブンダの強烈なミドルシュートを右手をいっぱいに伸ばして死守。3本の“神セーブ”でチームを救い、後半の逆襲につなげた。

 もう一人が、この日は先発から外れたMF小笠原満男(37)。石井正忠監督(49)は「満男が『こんなところで変な試合はできないぞ』とミーティングで言って、選手の心に響いたのでは」と称賛。主将の“喝”で鹿島イレブンの闘志に火がついた。守護神と主将のベテランコンビは、世界一に向けて頼もしい存在だ。