準決勝からクラブW杯に登場する欧州王者のレアル・マドリードは、10日のスペイン1部リーグでデポルティボに3―2で勝利し、公式戦35試合不敗のクラブ新記録を樹立。

 モロッコ開催だった2014年大会以来、2度目のクラブW杯制覇に向けて弾みをつけた。

 来日を控えたチームはエースFWクリスチアーノ・ロナウド(31)、FWカリム・ベンゼマ(28)、MFルカ・モドリッチ(31)らキープレーヤーを温存。スコアレスで折り返した後半5分にFWアルバロ・モラタ(24)のゴールで先制したが、17分、19分と立て続けに失点し、不敗記録続行が危ぶまれた。

 それでも39分、右クロスを途中出場のFWマリアーノ・ディアス(23)が頭で決めて同点。引き分け濃厚と思われたアディショナルタイム、MFハメス・ロドリゲス(25)の左CKからDFセルヒオラモス(30)のヘディング弾が決まって逆転勝利を収めた。

 右足首の手術を受けて戦線離脱しているFWガレス・ベイル(27)の穴を感じさせない選手層の厚さ。最後まで勝負を諦めない姿勢を兼ね備える“白い巨人”は12日早朝、チャーター機で羽田空港に到着。貪欲に世界制覇を狙う。