大逆転でチャンピオンシップ(CS)を制したJリーグ王者がお祝いムード一掃でクラブW杯に臨む。オークランド(8日、ニュージーランド)との初戦に臨む開催国代表の鹿島は7日、横浜市内で最終調整した。

 公式会見でMF柴崎岳(24)は「(CS直後は)ちょっとふわふわした状態だったけど、これではいけないと思って切り替えた。チームとしてもより集中して臨みたい」と語ったように、CS決勝を制し、7年ぶり8度目のリーグ制覇した余韻からの脱却は容易でなかったわけだ。それでも“クラブW杯モード”に切り替えられた要因について、DF昌子源(23)は「(CS決勝後の)オフを挟んだ後の練習でも優勝したチームとは思えないほど普通だった。スタッフも切り替えていて『おめでとう』もないくらい。それが何個もタイトルを取ってきたチームだと思った」と説明。Jクラブ最多の国内18冠を誇る鹿島だけに、切り替え術も心得ていたという。

 しっかり“心を整えた”鹿島イレブン。あとはレアル・マドリード(スペイン)と対戦するであろう決勝へと突き進むだけだ。