日本サッカー協会の岡田武史副会長(60)がJ1鹿島の石井監督を絶賛した。5日に都内のJFAハウスで取材に応じ、3日に行われたCS決勝第2戦について「アントラーズは大したもんだ」と年間3位からの“下克上”で2009年以来のリーグ制覇を成し遂げた鹿島をたたえた。

 現地で試合を観戦した名将の目に留まったのは「特に石井監督」だった。同点の場面で、右肩に故障を抱えていたFW鈴木を投入。その鈴木がPKを獲得して決勝点につなげるなど、起用がズバリと的中した。「よくあの采配をしたなと。あの局面で、勝つこと以外全てを排除した考えでリスクある采配をした。すごくよかったなと思う」と普段辛口の元日本代表監督も思わずうなった。

 名門を再建した手腕と短期決戦で見せた“神采配”で評価は急上昇。東京五輪の代表監督候補にも浮上している石井監督に、日本屈指の名将のお墨付きが、大きな後押しになりそうだ。