J1川崎の日本代表FW小林悠(29)が2日、残留を決めた心境を明かした。

 G大阪、神戸、鳥栖から年俸1億円ともいわれる巨額のオファーを受けていたが、チームがチャンピオンシップ準決勝で鹿島に敗れたことで残留を決意。「そこに(ケガで)出られなかった悔しさがあったから、フロンターレに残ってタイトルを取りたいと思った」と語った。

 来季は、昨季まで3年連続得点王だったFW大久保嘉人(34)がFC東京へ移籍する。「嘉人さんが抜けてしまうし、自分が(川崎を)引っ張っていきたいという思いもあった。僕も抜けたらチームとして厳しくなる」と生え抜きとしての責任感も残留の決め手となった。

 ケガも順調に回復し、24日の天皇杯準々決勝のFC東京戦には復帰できる見込み。クラブ史上初のタイトルへゴール量産を狙う。