J1昇格プレーオフ準決勝が27日に行われ、J2レギュラーシーズン3位の松本は、初昇格に挑む同6位の岡山と対戦し、後半アディショナルタイムの失点で2―1と敗れた。反町康治監督(52)は「気持ちの整理がつかないが、負けたということは実力がなかった」と、ぼうぜんと立ち尽くした。

 初昇格を決めた2014年を上回る勝ち点84を積みながら、勝ち点で19も劣る岡山に足をすくわれた。DF田中隼磨(34)は「受け入れるのは難しい」と顔をしかめ、GKシュミット・ダニエル(24)は「J1にふさわしいチームだから上がりたかった」と唇をかんだ。5季率いた反町監督はクラブから続投を要請されているが「全責任は私にある」と話し、退任が確実視される。14年以来のJ1を狙う同4位のC大阪は、同5位の京都と対戦し、FW柿谷曜一朗(26)のゴールで先制するも、終盤に追いつかれて1―1のドロー。引き分けた場合、上位クラブが勝者になる規定により突破した。決勝(12月4日)ではC大阪と岡山が昇格をかけて、大阪・キンチョウスタジアムで激突する。