【JリーグCS】鹿島・金崎 優等生変身で代表復帰も

2016年11月24日 16時30分

執念のヘディング弾を決めた金崎(右)

 Jリーグチャンピオンシップ(CS)準決勝が23日に行われ、年間勝ち点3位で第1ステージ(S)優勝の鹿島が同2位川崎を1―0で破り、浦和(同1位、第2S優勝)との決勝に進出。決勝弾の鹿島FW金崎夢生(27)は汚名返上に成功した。

 

 金崎の“みそぎ弾”が試合を決めた。0―0で迎えた後半5分、左クロスから強烈ヘッドをゴールに叩き込んで待望の先制点。この1点をチーム全体で守りきり、勝つしか決勝進出の可能性がなかった鹿島が第一関門を突破。

 

「良いところで点が取れた。うれしい」と金崎は喜びを爆発させたが、殊勲のゴールまでには紆余曲折があった。

 

 8月20日の湘南戦で途中交代を命じられると石井正忠監督(49)に逆ギレ。反抗的態度を取る前代未聞の騒動を起こし、その影響で石井監督が一時休養した。他の選手にも動揺が拡大。第1S覇者にもかかわらず、第2Sは11位に沈んだ一因となった。

 

 さらに自身も調子を崩し、第2Sはわずか2得点。シーズン終盤は勝負どころでことごとく決定機を外すなど、エースとしての働きが全くできなかった。

 

 そうした積み重なったモヤモヤを大一番で吹き飛ばす大活躍。「石井さんを中心にチームがまとまって良いプレーができた」と反逆児はすっかり改心し、迷惑をかけた指揮官にV弾をささげた。

 

 この日、視察に訪れた日本代表バヒド・ハリルホジッチ監督(64)の心も動かした。金崎が造反騒動を起こしたことを重く見て、代表チームからも“追放”。だが、試合後には「金崎が良ければ私も考える。これからも良い選手を選ぶ」と“処分解除”を示唆した。今後のプレー次第では金崎の代表復帰の可能性まで出てきた。

 

 同僚のDF昌子源(23)は「これがエース。彼の存在はデカイ。夢生君と監督の衝突もあったけど、それを乗り越えて決勝に行ける」と頼もしい姿を称賛。優等生に生まれ変わったエースが、名門の下克上を力強くけん引する。