日本代表を支えた2人がまさかの“再会”か。米国サッカー協会は21日(日本時間22日)、米国代表を率いていたユルゲン・クリンスマン監督(52)を解任した。ロシアW杯北中米カリブ海最終予選で2連敗を喫して最下位に沈んでおり「更迭」された形だが、この動きが思わぬところに波及しそうだ。

 後任には米メジャーリーグサッカー(MLS)のロサンゼルス・ギャラクシーを指揮するブルース・アリーナ監督(65)が有力視される。その場合に空く同クラブ監督の候補に、昨年2月に八百長疑惑で日本代表監督を解任された現UAE1部アル・ワフダのハビエル・アギーレ監督(57)が浮上しているのだ。

「MLSは選手もフロントもヒスパニック系が多く、メキシコ代表やスペインで実績のあるアギーレの評価は高い。複数のクラブが動いているという話もある」とMLSに精通するJクラブ関係者は明かす。

 アギーレ監督はアル・ワフダとの契約が今季終了まで残っているが、暫定6位と優勝争いに絡めておらず解任の動きも出ている。同監督も次の“就職先”を探しているとみられ、10月にはメキシコ代表監督への復帰が現地で報じられたばかり。そうした中でMLSの複数クラブがリストアップし、LAギャラクシーもその一つに挙がっているというのだ。

 MLSといえば、日本代表FW本田圭佑(30=ACミラン)が移籍先として検討している選択肢の一つ。アギーレジャパン時代には蜜月関係だった2人が、流れ流れて米国の地で劇的な再会を果たすかもしれない。