【英国・レスター発】サッカーの欧州チャンピオンズリーグ(CL)1次リーグ第5節の8試合が22日(日本時間23日)に各地で行われ、G組のレスター(イングランド)-クラブ・ブリュージュ(ベルギー)では、同FW岡崎慎司(30)がCL初先発で先制ゴールを叩き込む(スコアは2-1)など、チーム初の決勝トーナメント進出に貢献した。

 待望のCL初先発で存在感を示した。岡崎は序盤から積極的なプレーでチームをけん引すると、前半5分に左サイドからの低いクロスに左足で合わせて貴重な先制ゴールを決めた。日本人選手としてはMF稲本潤一(37=J2札幌)、MF中村俊輔(38=横浜M)、本田圭佑(30=ACミラン)、MF香川、DF内田篤人(28=シャルケ)に次いで6人目のCL得点者となった。

 今季序盤はチームが大型補強をした影響から出番に恵まれずに苦しんでいたが、10月以降は出場機会を増やし、イングランド・プレミアリーグ戦では4試合連続先発出場を果たしていた。

 クラウディオ・ラニエリ監督(65)は地元メディアに「シンジはとてもとても重要な選手だ。常にハードワークし、相手にとって脅威となっている。彼を起用しなかったときに気づいたよ」と語っていた。岡崎もCL初先発の期待に応えて、1次リーグ無敗でチーム初の決勝トーナメント進出に大きく貢献した。

 そんな岡崎は、11月に2試合を戦った日本代表で、好調のFW大迫勇也(26=ケルン)に1トップの座を奪われてしまったが、これが「いい刺激になった」という。原点回帰を誓っており「これまでチームを生かすようにとか、あまり考えていなかったけど、ここからはやっていかないと…」。

 世界最高峰の欧州CLという舞台で結果を出した岡崎。次は日本代表でもレギュラー返り咲きを狙う。