本田よ欧州に残れ!ハリルが厳命

2016年11月23日 11時00分

サウジアラビア戦後に話し込んだハリルホジッチ監督(右)と本田

 日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(64)が窮地のFW本田圭佑(30=ACミラン)に“最後通告”だ。代表で崖っ縁に立たされている本田は、クラブでもすでに構想外で今冬の市場で米国や中国への移籍が取りざたされている。そんな中でハリルホジッチ監督は本田の今後の身の振り方について次々と提言を行い“欧州残留”を強く求めていた。

 

 本田とハリルホジッチ監督はこれまでたびたび激論を交わしてきた。大一番のサウジアラビア戦で自身を先発から外す起用法やチームの戦術などに不満をあらわにした本田は「自分が代表にふさわしい選手かどうかは自分で判断できる。監督には説明する義務がある。監督に代える権利はあるけど、オレは自分で判断できる」と公然と監督批判を展開し、対決姿勢を強める事態に至った。

 

 一方で、指揮官は本田に厳しい目を向けつつも、代表で抜群の勝負強さを発揮してきた実績はいまだに高く買っている。復活に向けて事あるごとに助言を送っているのもそのためだ。

 

 今回の合宿でもハリルホジッチ監督は「確かに厳しい状況にある。先発を取れと。さもなくば先発を取れるクラブに行くようにと言った」。クラブで出番を失ったMF香川真司(27=ドルトムント)やまだ起用法が安定しないFW岡崎慎司(30=レスター)らとともに、ACミランで戦力外となっている本田にも移籍を強く勧めた。

 

 その中で、指揮官は本田に対しては突っ込んだ主張を行っていた。代表に近い複数の関係者の話を総合すると、ハリルホジッチ監督は「欧州以外の場所でプレーすることは賛同できない。クオリティーを維持できない」といった趣旨の話をしたという。

 

 これは本田の現状に強い危機感を持ったハリルホジッチ監督の警鐘だ。本田は今夏に欧州の有力クラブへの移籍を模索したが、納得できるオファーはなかった。「願った移籍がかなわなかったから(ミランに)いるという状況」と本人も認めており、今後も「別にしがみついているわけじゃない」と新天地を探す意向を見せている。

 

 そこで有力な選択肢として浮上しているのが米メジャーリーグサッカー(MLS)。近年MLSは元スペイン代表FWダビド・ビリャ(34=ニューヨーク・シティー)など大物が続々加入し急激にレベルアップ。本田は米国でのビジネス展開も視野に入れており、今夏に複数のMLSクラブからオファーもあった。現在の実力では欧州主要リーグの有力クラブへの移籍は不可能に近いだけに、1月の移籍市場で米国行きが有力視されている。

 

 中国なども選択肢の一つとなっているが、ハリルホジッチ監督はパフォーマンスを低下させることを危惧。“後進国”に移籍すれば日本代表に招集しない方針もちらつかせ、欧州残留を望んだという。

 

 追いつめられた本田は指揮官の声にどう耳を傾けるのか。