バルサとスポンサー契約の楽天に日本サッカー界から賛否

2016年11月19日 16時30分

来季はメッシの胸にも「Rakuten」の文字が入る(ロイター)

 サッカーの世界最強クラブ、バルセロナ(スペイン)とインターネット通販大手の楽天がメーンパートナー契約(ゼッケンスポンサー)を結び、日本サッカー界からは“賛否両論”が出ている。

 

 来季からバルセロナのユニホーム胸部分に「Rakuten」のロゴが入ることになるが、推定年間5500万ユーロ(約64億円)、4年で2億2000万ユーロ(約257億円)の大型契約で、ユニホームの広告だけで年間1億6300万ユーロ(約191億円)の収入が見込まれている。人気クラブのブランド力が改めて浮き彫りになった。

 

 世界屈指の名門クラブと日本企業の契約は、日本サッカー界にどんな影響を与えるのか。メリットという点では、バルセロナが日本で試合を開催する予定で、対戦チームなどJリーグの注目度アップは確実。国内でスター選手のパフォーマンスが見られれば、競技普及や選手育成にもつながるのは間違いない。

 

 また、今契約は楽天の三木谷浩史会長(51)とスペイン代表DFジェラール・ピケ(29)の親交がキッカケになったが、パイプが強くなれば、三木谷氏がオーナーを務めるJ1神戸に「現役生活が晩年になったビッグネームの選手や、超大物監督を引っ張ってくるのではないか」とJクラブ関係者は指摘。Jリーグ全体が盛り上がると期待している。

 

 一方では悲しい声も漏れてくる。日本企業ではタイヤメーカーの横浜ゴムもチェルシー(イングランド)と推定年間4000万ポンド(約54億4000万円)の大型契約を締結。Jリーグ関係者は「仮にそれだけの大金が日本サッカー界に投じられれば、何でもできるのに…。J人気がないから仕方ないことだけど複雑ですね」と肩を落とした。

 

 費用対効果を考えれば仕方ないとはいえ、日本サッカーを活性化してほしいとの恨み節も聞こえてくるのだ。“楽天サプライズ”はしばらく波紋を呼びそうだ。