前園氏「久保ら若手の先発起用もっと慎重に」

2016年11月17日 16時30分

初スタメンで奮闘する久保(右)

【前園真聖 ゾノの焦点!】ロシアW杯アジア最終予選サウジアラビア戦でハリルホジッチ監督はチームの中心だったFW本田、MF香川、FW岡崎慎司(30=レスター)を先発から外しました。大きな賭けでもありましたが、MF清武弘嗣(27=セビリア)、FW大迫勇也(26=ケルン)、FW原口元気(25=ヘルタ)の3人がしっかりとチームをけん引しました。

 

 大迫はポストプレーでボールキープし、2列目が飛び出せる状況をつくり出し、清武はスペースにうまく入り、巧みなパスワークでリズムを生み出しました。原口も積極的な仕掛けと豊富な運動量で守備でも貢献し、大車輪の活躍。この3人が勝利に導いたのは大きな意味がありました。

 

 結果も出てよかったのですが、ハリルホジッチ監督の方針で一つ気になるところがありました。代表経験の浅いFW久保裕也(22=ヤングボーイズ)を先発起用したことです。指揮官は最終予選初戦UAE戦でもデビュー戦のMF大島僚太(23=川崎)を先発に抜てきしましたが、重圧からか大事な場面でミスを犯し、失点を招きました。

 

 久保も初スタメンで周囲とかみ合っていませんでした。しかも前半だけで交代となり、本人のモチベーションは大きく低下したことでしょう。仮に久保がミスして試合に負けていれば、もっと大きな痛手を抱えていたかもしれません。

 

 日本代表では世代交代が叫ばれていますが、これまで抜てきされた若手が真価を発揮できずに消えていった例も少なくありません。主力に続く若手をチームに組み込んでいくには、起用法にも慎重さが求められるのではないでしょうか。

 

 (元日本代表MF)