【W杯アジア最終予選】武田氏「日本サッカーの将来性が感じられる試合だった」

2016年11月16日 16時35分

2点目を決めた原口(中)を中心に祝福の輪が広がった

【武田修宏の直言!!】ロシアW杯アジア最終予選(15日、サウジアラビア戦)で日本は本田圭佑(30=ACミラン)を外して若手中心のメンバーで臨んだね。選手のコンディションを優先した結果、プレースピードも速く、パスも回っていた。何より躍動感があったし、日本サッカーの将来性が感じられる試合だったよ。

 好調のFW大迫勇也(26=ケルン)はタメをつくれていたし、MF清武弘嗣(27=セビリア)も攻撃をけん引した。なかでもFW原口元気(25=ヘルタ)はチームの柱としての役割を果たしたんじゃないかな。ドイツで結果を残しているからプレーも自信に満ちあふれていたし、積極的に仕掛ける姿勢は相手の脅威になっていた。しかも重圧のある最終予選で4試合連続ゴールは立派だよ。

 この3人は「代表の主軸」と言ってもおかしくないでしょう。ただ、チームとしては日本人の特性を生かす戦いをしていないし、相変わらず3、4人が絡む連動性のあるプレーはなかった。速く攻めるだけでは簡単に相手の守備陣を崩せない。組織的な連動性が加われば、さらに強いチームになるんだろうけどね。

 W杯アジア最終予選はまだ半分の5試合を消化しただけ。次戦は来年3月になるけど、それまでにどうやってチーム力を高めていくか。今後も厳しい戦いは続く。気を引き締めて臨んでほしい。 

☆武田修宏:たけだ・のぶひろ=1967年5月10日生まれ。静岡県出身。幼少期から「天才少年」と呼ばれたストライカー。名門・清水東(静岡)から86年に読売クラブ(現東京V)入り。ルーキーながら11得点を挙げ、リーグVに貢献し、MVPにも選出された。Jリーグ発足後はV川崎や磐田、京都、千葉などでプレー。00年には南米パラグアイのルケーニョに移籍。01年に東京Vに復帰し、同シーズンで現役引退した。Jリーグ通算は94得点。JSL時代も含めれば152得点を挙げた。87年に日本代表に選出。93年米国W杯アジア最終予選でドーハの悲劇を経験した。

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