覚醒したFW大迫勇也(26=ケルン)が、ロシアW杯アジア最終予選サウジアラビア戦(15日、埼玉)でゴールゲッターに専念する。

 約1年5か月ぶりに代表復帰した11日のオマーン戦ではいきなり2ゴールの大活躍。日に日に自信を深めており、一気にエースの座を奪取する構えだ。
「真ん中でボールをもらうのが自分の仕事。今、日本に足りないのはゴール前の選手なのでその部分に集中したい」と、自慢の決定力を武器に不動の1トップに君臨するつもりでいる。

 そのために意識するのが“エゴイスト”になることだ。「言われたことをやるのも大事だけど、サッカーの世界は結果論。結果を出すことをまず考えて、そのうえでハリルさん(バヒド・ハリルホジッチ監督=64)の言うこともできればいい」と宣言。さらに「サイドには良い選手がいるし(試合を)つくるのは他にもできる選手がいる。僕はただ“ゴール前で仕事をしろ”とだけ言われている。ゴール前で勝つことだけを考える」と覚悟を決めた。

 1トップのレギュラーを争うFW岡崎慎司(30=レスター)は守備での貢献や運動量が評価されているが、大迫は世界ナンバーワンFWズラタン・イブラヒモビッチ(35=マンチェスター・ユナイテッド)に代表される欧州基準の“オレ様ストライカー”を目指し、レギュラーの座を不動にする考えなのだ。

 大迫は「1トップは相手に脅威を与える存在だし、シュートはどんどん狙っていく」とどこまでも頼もしい。日本代表で待望久しい本格ストライカーが誕生間近だ。