【W杯アジア最終予選】ハリル起死回生の一手 本田再びトップ下か

2016年11月09日 16時30分

練習で選手に指示を出すハリルホジッチ監督

 追い詰められたハリルジャパンが起死回生の一手を打つ。日本代表は国際親善試合オマーン戦(11日、カシマ)とロシアW杯アジア最終予選サウジアラビア戦(15日、埼玉)に向けて茨城県内で合宿中だが、8日には全選手が合流した。W杯出場権獲得へ後がないバヒド・ハリルホジッチ監督(64)は新たな攻撃の形を模索。チームの要となるトップ下にFW本田圭佑(30=ACミラン)の復帰を検討している。

 

 ハリルジャパンの目下の課題は決定力不足の解消だ。W杯アジア最終予選に入って1試合平均1・5点とゴールが遠く、苦戦が続く最大の要因となっている。

 

 そこでハリルホジッチ監督はオーストラリア戦で本田をぶっつけで1トップ起用するなど、なりふり構わぬ策で攻撃陣を編成。今回の2試合に向けても「得点率を上げるためのできるだけ良いソリューションを探している」と、さらに異なる選択肢をテストする方針を示している。

 

 指揮官は玉砕覚悟の4トップ構想まで明かしているが、併せて検討しているのが本田のトップ下復帰だ。代表スタッフに近いJクラブ関係者はこう話す。「ハリルさんはいろんな形を考えるなかで、今のメンバーでは本田がトップ下に入るとうまく攻撃が流れるということも把握している。この前、本田の1トップを実行したように、そろそろやってくる」

 

 2014年ブラジルW杯を戦ったザックジャパンでは本田が不動のトップ下を務めた。エースがピッチの真ん中でボールを収めると、周囲が一気に動きだし爆発力のある攻撃を展開。アジアのライバルたちを圧倒した。ハリル流の縦に速いサッカーでは右FWで出場してきたが、スピードが足りずに力を発揮しきれていないのが現状。本田を生かしながら得点力アップを狙う策として準備を進めているのだ。

 

 ブラジルW杯後から本田は日本代表でトップ下を務めていないが「僕はトップ下のDNAを持っている」と語るほどこだわりを持つポジションだ。それだけに大歓迎だろう。FW岡崎慎司(30=レスター)も以前に「本田が(トップ下に)いないからスルーパスが出てこない」と話し復活を望んでおり、日本の強みを引き出せる“黄金システム”と考えている。

 

 この日からチームの練習に合流した本田は「ポジションは最後まで監督が悩んで決めると思う。自分がどこのポジションかにもよるけど、コンビネーションやボールの持っていきどころに変化をつけたい」と様々なケースを想定して準備すると強調。まずはオマーン戦でテストして、サウジアラビアとの決戦に備えることになりそうだ。