ハリル W杯アジア最終予選・首位サウジの名将を異常警戒

2016年10月22日 16時30分

 窮地に立たされている日本代表バヒド・ハリルホジッチ監督(64)が、あの世界的な名将の存在にピリピリモードだ。ロシアW杯アジア最終予選サウジアラビア戦(11月15日、埼玉)は、結果次第で指揮官更迭の可能性がある正念場。ハリルホジッチ監督は準備を進めるなかで、サウジアラビア代表のベルト・ファンマルバイク監督(64)を異常警戒しているという。

 

 最終予選B組において2勝1分け1敗で現在3位の日本代表にとって、首位サウジアラビア戦はW杯切符獲得を狙う上で重要な試合だ。同時に、9月のUAE戦に続いてホームで2敗目を喫することになれば、ハリルホジッチ監督の解任論で再び騒がしくなるのは確実。前半戦最大のヤマ場となるのは間違いない。

 

 サウジアラビアは最終予選で4ゴールをマークしているMFナワフ・アルアビド(26=アルヒラル)をはじめ強力な攻撃陣を擁するが、代表指揮官が意識しているのは選手だけではない。「ハリルはファンマルバイクの存在にかなり神経をとがらせていると聞く。欧州で自分よりも上の実績を残していて、日本のこともよく知っている。対日本として何をやってくるか分からないから、それが一番怖いのではないか」(Jクラブ強化担当)

 

 ファンマルバイク監督は2002年にオランダ1部フェイエノールトでUEFAカップ(現欧州リーグ)を制覇し、10年南アフリカW杯ではオランダ代表を率いて準優勝へと導いた欧州屈指の名将だ。フェイエノールト時代には元日本代表MF小野伸二(37=J2札幌)を指導、南アフリカW杯では1次リーグで岡田ジャパンに勝利するなど日本サッカーにも精通していることで知られる。

 

 ハリルホジッチ監督は欧州で名のある指導者に対してリスペクトし過ぎるきらいがあるが、ファンマルバイク監督が日本に多くのネットワークを持つことも危険視。さらにサウジアラビアはオーストラリアやUAEといった強豪相手の試合でいずれも後半に投入された選手が得点をマークしており、名将の采配が冴え渡っている。こうしたこともあって、サウジアラビア対策を進める指揮官のピリピリモードに拍車がかかっているのだ。

 

 実際にハリルホジッチ監督も「サウジアラビアは質がかなり高い。オランダ人の監督を連れてきて、かなり強いチームになった。フィジカル、戦術が向上している」と警戒感をあらわに。クビのかかった大一番でピッチ外の難敵を攻略できるか。