【欧州CL】メッシ7回目のハットトリック達成 恩師率いるマンCを粉砕

2016年10月20日 11時35分

【スペイン・バルセロナ発】サッカーの欧州チャンピオンズリーグ(CL)1次リーグ第3節の8試合が19日(日本時間20日)に行われ、C組のバルセロナ(スペイン)はFWリオネル・メッシ(29)の3得点などで同組最大のライバル、マンチェスター・シティー(イングランド)に4―0で大勝した。メッシはCL史上最多記録を更新する7回目のハットトリック達成。かつて師弟関係にあったマンCのジョゼップ・グアルディオラ監督(45)に強烈な“御礼弾”を見舞った。

 その瞬間、カンプノウの時計が止まった。前半16分、右サイドでの競り合いで出たこぼれ球を拾ったメッシはドリブルで猛然とペナルティーエリアに突進。MFイニエスタからのリターンを受けると、ゴール前に広大なスペースができた。カバーに入ったMFフェルナンジーニョが足を滑らせて転倒し、他のDF陣も金縛りにあったかのように動けなくなった。

 まるで魔法がかかったかのように生まれたわずか2秒ほどの“空白の時間”。だが天才には2秒もあれば十分。昨季まで同僚だったGKブラボを楽々と抜き去ってゴールネットを揺らした。

 マンCの指揮官は、2008年から4年間バルサの指揮を執り、2度のCL制覇を含む14個のタイトルを獲得したグアルディオラ監督。現在のバルサの礎を築いた功労者とあって、試合前からメディア、サポーターは「レジェンドの帰還」に沸いていた。それに合わせるかのように、故障で戦列を離れていたメッシも16日のリーグ戦(対デポルティボ)で復帰。2人の対決に注目が集まっていた。

 グアルディオラ監督はバルサのパス回しを封じるため、高い位置からのプレスで攻略を試みた。開始から15分は機能し、戦術ははまったかに見えた。だが、メッシの「個」だけには対抗する術はなかった。

 バルサは前半8分にDFアルバが足を痛めて交代。同39分にもDFピケが負傷し、不本意な形で2つの交代枠を使ってしまった。だがそんな展開でも攻勢を強めると、後半8分、マンCはエリア外でボールを処理したブラボがキックミス。FWスアレスに拾われ、シュートを打たれるとエリア外で手を出してしまい、一発退場となった。

 数的有利になったバルサは同16分、中盤のパスカットからメッシが強烈なミドル弾を決めて2点目を奪うと、同24分にはスアレスのパスに左足を合わせてハットトリックを達成した。同41分にはPKも獲得。譲られたFWネイマールは失敗したものの、3分後にメッシのアシストから得点し、汚名を返上した。

 恩師を屈服させたメッシの大爆発。カンプノウの王様にようやくエンジンがかかってきた。