Jリーグは4日、実行委員会を開き、2017年シーズンから現行の2ステージ制から1ステージ制に戻すことで合意し、12日の理事会にはかることを決めた。村井満チェアマン(57)は「大会方式を変えて、国民の関心度を高めていく。優勝は年間勝ち点1位でチャンピオンシップ(CS)は廃止する」と語った。

 昨季から前後期制となる2ステージ制を導入し、CSは地上波でテレビ放送されて10%以上の視聴率を記録するなど、大きな成果が出ていた。だが、10年間で2100億円という放映権契約を締結したことに加え、国際的な日程問題などから毎年11月にJリーグを開催できなくなることが変更に踏み切る最大の要因になったという。

 村井チェアマンは「CSを失う大きさは痛感しているが、お金だけでなく(Jリーグの)関心を高めていきたい」と強調した。また、来季から賞金の増額や順位に応じて強化費を傾斜配分し、外国人枠も大幅に緩和する方針。またルヴァンカップでは東京五輪に向けた強化策として、若手選手枠を設けることも検討しているという。