大阪・吹田スタジアムでも開催が予定されている2020年東京五輪のサッカー男子では関西勢が大躍進しそうだ。4年後に向けて、バルセロナ(スペイン)に所属したMF久保建英(15=FC東京U―18)が注目される中で、サッカー界が期待するのは現役高校生のU―19日本代表MF堂安律(18=G大阪)だ。

 昨季6月にアジアチャンピオンズリーグ(ACL)でトップチームデビューした逸材。G大阪では、17歳14日でデビューした日本代表FW宇佐美貴史(24=アウクスブルク)を超える16歳11か月18日というチーム最年少記録だった。当時、長谷川健太監督(50)は「ボールも落ち着くし、新しい風を吹き込んでくれる。戦力として考えている」と話した。

 今季はプロ契約を結び、主にJ3に参戦するU―23チームで活動しているが、自慢の左足のキックとともに高い決定力が大きな武器。複数のポジションをこなせるユーティリティーさも魅力だ。6月にはオランダの名門PSVアイントホーフェンが獲得に乗り出していると地元紙「テレグラフ」が報じたように、海外でも高い評価を得ている。

 同じG大阪でU―19日本代表のMF市丸瑞希(19)も東京五輪に向けて大きな期待を背負う選手だ。「ポスト遠藤保仁」と呼ばれるように、広い視野を駆使した変幻自在のパスには定評がある。1968年メキシコ五輪銅以来となるメダル獲得が期待される中、関西出身選手が躍進するはずだ。