昨季はツイッターによるファン投票でドイツ1部リーグのトップ下部門の第1位となりベスト11に選出された香川真司(27)は、トゥヘル監督の2季目となったドルトムントで正念場を迎えている。

 公式戦初戦(8月14日)となったドイツスーパーカップでフル出場し、ドイツカップ1回戦(同22日)では2ゴール。リーグ開幕(同27日)のマインツ戦で3試合連続の先発出場を果たした。しかし、日本代表として臨んだW杯アジア最終予選のUAE戦(1日)とタイ戦(6日)で不本意なプレーを見せると、クラブでも状況は一変した。10日のライプチヒ戦、14日の欧州チャンピオンズリーグ(CL)では右足首痛の影響もあって出番のなかった香川は、17日のダルムシュタット戦では後半18分に投入もノーゴール。香川以外の攻撃陣や途中出場の選手が得点する中、アピールできなかった。「チャンスは平等にあったので、そういう意味では決めたかった」と悔やんだ。

 所属チームでは競争が激化し、出番が激減している香川。日本代表で結果を出すためにも、まずはクラブで定位置を確保しなければならない。