W杯アジア最終予選で苦しんでいるハリルジャパンの隠し玉は関西にいた! 攻守ともに低調な日本代表では、新たな戦力の投入が検討されている。ハリルホジッチ監督もバックアップメンバーにMF中村憲剛(35=川崎)をリストアップし「最終予選を戦うためには多くのことを予想しなければならない。ぎりぎりのところで驚いてはならない」と妥協はない。

 そこで浮上しているのはDF高橋祥平(24=神戸)だ。1対1に強く、ロングフィードが得意で、カウンターが主戦術のハリルジャパンには最適な人材だ。守備的MFやサイドバックといった複数のポジションをこなせるため、試合中にアクシデントが起きた場合の布陣変更など柔軟に対応が可能。リオデジャネイロ五輪代表のDF岩波拓也(22=神戸)とのコンビで抜てきの可能性もある。

 もう一人、注目なのは192センチの長身FW長沢駿(28=G大阪)だ。最終予選には欠かせない高さを武器にする選手で、J1第2ステージに入ってゴールを量産するなど上り調子。フィジカルにも定評があり、ポストプレーでのボール保持に加えて、セットプレーの際にターゲットになれる貴重な存在だろう。

 海外でも関西出身の選手が注目されている。京都でプレーしたFW久保裕也(22=ヤングボーイズ)、C大阪出身のMF南野拓実(21=ザルツブルク)に加え、日本サッカー協会が調査しているのは、J2京都からザルツブルク(オーストリア)に移籍して提携する2部で活躍する奥川雅也(20)と、J1神戸からヴロツワフ(ポーランド)に移籍した森岡亮太(25)だ。

 特に森岡はアギーレジャパン時代にA代表で活躍した選手で即戦力ともいわれており、窮地に陥っているハリルジャパンで、関西勢が救世主になるかもしれない。