前代未聞の“35歳差対決”を実現だ。J2横浜FCの元日本代表FW三浦知良(49)が13日、都内で行われた「リポビタンD」(大正製薬)の新CM発表会に出席した。

 プロ野球・日本ハムの大谷翔平投手(22)とともにCMキャラクターに起用されたカズは「子供のころからテレビCMを見ていて、王(貞治=プロ野球ソフトバンク球団会長、76)さんを始め、偉大な選手が出演していた。光栄ですね」と感激の表情を浮かべた。

 トークショーでは新スローガンの「その手に夢を」にちなみ、現在の目標を問われると「一試合でも多く出場して、一つでも多くのゴールを積み重ねたい」。どこまでも貪欲なカズにとって、この日はその向上心をくすぐる出来事があった。

 J1FC東京のユース(U―18)に所属するMF久保建英(15)がトップチームの試合に出場できる2種登録になることが判明。日本の至宝と期待される中学生の抜てきに「夢のある話だから見てみたい。非常に優秀で将来のある選手といろんな人から聞いている。プロのスピード、フィジカルを学ぶことだけでもすごい」と驚いた様子を見せた。ただ、そこはキングカズ。「35歳差の勝負をしてみたい」と目をギラつかせて宣戦布告も忘れなかった。

 久保は登録後も当面はJ3のU―23チームで起用される見通しだが、このまま急成長を遂げれば来季J1でプレーする可能性もある。一方の横浜FCはJ2で現在7位につけており、J1昇格プレーオフ出場圏内の6位とは勝ち点7差。逆転昇格を果たせば来季にも夢対決が実現するかもしれない。