【タイ・バンコク4日発】欧州組は苦戦必至? 苦境に立たされているハリルジャパンは冒頭以外を非公開とした練習を行ったが、日中の気温が40度近いうえ、熱帯地域ならではの湿度の高さにイレブンは悲鳴を上げた。

 練習後、取材に応じたMF清武弘嗣(26=セビリア)は汗だくになりながら、日本の真夏日を超える過酷な環境に「暑い! コンディションもいいし、時差ぼけもないけど湿度は高い。ちょっと慣れるのには時間がかかるかも。(6日の試合で)時間はないのですが…」と不安を漏らした。

 アジア特有の気候は、環境の違う欧州でプレーする選手にとっては特に厳しいという。息苦しささえ感じる暑さのなか、果たして90分間戦えるのか不安は尽きない。実際、ハリルホジッチ監督も気候面を考慮して通常約1時間30分のトレーニングを、この日は約1時間に短縮した。

 すでにチームではミーティングを重ね、対策を進めている。FW浅野拓磨(21=シュツットガルト)は「タイは技術が高く、俊敏性もある。自分たちのサッカーをすればボールを動かしながら(DFラインの)裏をつける。十分に勝てる相手」と攻略に自信を見せたが、気候への対応が最大の課題となりそうだ。