昨季限りで退団したJ1名古屋に“男気復帰”が決まった元日本代表DF田中マルクス闘莉王(35)が28日、愛知・豊田市で正式契約後に記者会見を行った。

 チームはここまで18戦未勝利で第2ステージ最下位の年間16位と低迷。クラブ史上初のJ2降格が迫る中、久米一正社長(61)の「チームを助けてほしい」の要望を受け、異例の再加入となった。「苦しんでいる仲間を見ていられなかった。自分はスーパーマンではないが、可能性がある限りは諦めない」と意気込みを語った。

 出生地のブラジルで第1子を身ごもっている夫人については「(日本復帰を)説得できないまま。今度子供が生まれるので、いまだに怒っている。今日の朝も怒られた」。契約は来年1月末まで。9月10日の新潟戦から出場する予定だ。