武田氏が分析「浅野はアーセナルで通用するか」

2016年07月23日 16時30分

アーセナルに移籍する浅野拓磨

【武田修宏の直言!】イングランド・プレミアリーグのアーセナルに移籍するリオ五輪代表FW浅野拓磨(21)は“世界”で通用するのか。過去にMF稲本潤一(36=札幌)、FW宮市亮(23=ザンクトパウリ)が所属した名門だが、2人ともスタメン定着どころか、プレーすることもままならなかった高き壁。元日本代表FW武田修宏氏(49)が、日本が誇るスピードスターの今後を分析した。

 

 浅野はリオ五輪を戦う手倉森ジャパンのジョーカーになると思うね。1次リーグB組はナイジェリア、コロンビア、スウェーデンと強豪国が同居した「死の組」って言われている厳しい組み合わせだけど、浅野のスピードはかなり有効。スーパーサブとして試合終盤に投入すれば、敵陣に切り込んでいけるはず。メダル獲得の切り札としての活躍を期待している。

 

 一方で、移籍が決まったアーセナルのほうはというと、少し厳しいというのが正直な印象だな。欧州チャンピオンズリーグの常連で世界中の選手が集まるスター軍団。選手層も厚いから、すぐに浅野が試合に出られるような状況にはない。

 

 これまでアーセナルにはアジア人は、稲本、宮市を含め、誰もチームに定着できていない。将来性十分の浅野とはいえども、やはり欧州初挑戦。イングランドの激しいサッカーに適応できるかどうかはまだまだ未知数だよ。

 

 浅野に参考にしてほしいのは、同じリーグのレスターでプレーする日本代表FW岡崎慎司(30)の動きだね。特にオフザボール(ボールがないところ)の動きは学んでほしい。守備時に敵のパスコースを限定させるような追い込み方ができれば評価も高まるはずだ。

 

 優勝したレスターでは岡崎の献身的なプレーが高く評価されていたし、同じ日本人として浅野にも求められるところだろう。もちろん、スピードを生かすのは大事だけど、日本代表MF香川真司(27=ドルトムント)がマンチェスター・ユナイテッドで苦戦したように、イングランドで成功するには「プラスアルファ」が欠かせない。

 

 まずは目の前のリオ五輪でしっかりとしたパフォーマンスを見せてほしい。メダル獲得の原動力となるような大活躍を見せれば、状況も変わるんじゃないかな。