パリ・サンジェルマン(フランス)からマンチェスター・ユナイテッド(イングランド)への移籍が決まったスウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチ(34)の周辺で、早くも波乱ムードが漂っている。

 低迷を続けるチームの救世主として期待がかかるなか、気になるのは背番号。かつてエリック・カントナ氏(50)、デービッド・ベッカム氏(41)、ポルトガル代表FWクリスチアーノ・ロナウド(31=レアル・マドリード)がつけた7番がマンUのエース番号とあって、イブラヒモビッチも7番を背負うことが予想されていた。現在7番をつけるオランダ代表FWメンフィス・デパイ(22)が期待外れに終わっているだけに、その期待も高かった。

 だが、マンUの公式チャンネルでのインタビューの中で、イブラヒモビッチはスタッフから新背番号が8番になる可能性が高いことを告げられた。こうなると問題は現在8番をつける元スペイン代表MFファン・マタ(28)の処遇だ。

 マタは今季から就任したジョゼ・モウリーニョ監督(53)がチェルシーで指揮を執っていた時にも戦術的に合わず、マンUに移籍した経緯がある。それだけに今回も移籍は決定的。2日付の複数の英紙ではエバートンへの放出が報じられた。イブラヒモビッチの移籍決定で欧州移籍市場は大きく動いていきそうだ。