“メッシ・ロス”が大問題に発展している。南米選手権(米国)でタイトルを逃し、アルゼンチン代表からの引退を表明したFWリオネル・メッシ(29=バルセロナ)を慰留するため、同国内で大規模なデモ行進が行われることになった。

 スペイン紙「スポルト」によると、メッシの代表残留を求めるサポーターたちがSNS上でデモを呼びかけ「みんなオベリスクに集合しろ! メッシの離脱を阻止しよう」とのスローガンを大展開している。7月2日に首都ブエノスアイレス市のシンボルであるオベリスク前からデモをスタートする予定。日本で言えば、渋谷のスクランブル交差点に相当する場所で、早くも4万5000人ものファンがデモ行進への参加を表明した。

 メッシの代表引退については、世界的レジェンドのディエゴ・マラドーナ氏(55)がメディアを通じ、慰留に乗り出す方針を明かし、同国のマウリシオ・マクリ大統領(57)も「サッカーファンとして、あなたの決定を再考するように求める」とコメント。さらに英メディア「ESPN FC」は、同大統領が電話でメッシの説得を試みたとも報じている。

 ブエノスアイレス市内では交通標識などの電光表示板に「レオ(メッシの愛称)辞めないで」と映し出し、代表残留キャンペーンが実施されており、メッシに批判的だった地元メディアも“手のひら返し”で引退撤回を求める報道を続けている。果たして世界ナンバーワンストライカーは再び代表の舞台に戻ってくるのか。