手倉森ジャパンの天才ビッグマウス中島翔哉を直撃

2016年06月28日 10時00分

負傷から再起した中島

 リオデジャネイロ五輪に出場するサッカー男子のU―23日本代表は26日、親善試合のU―23南アフリカ代表戦(29日、長野・松本)に向け合宿を開始した。五輪メンバー選考を兼ねた最後の国内戦となる中、チーム発足から背番号10を背負ったFW中島翔哉(21=FC東京)が本紙インタビューで激白。故障から復活した現状や手倉森誠監督(48)について“天才ビッグマウス”が胸中を吐露した。

 

 ――トップチームでは出場機会が限られている

 

 中島:努力を続けてもっとうまくなるしかない。納得はいっていない。90分試合に出れば、毎試合ゴールを決められると思っている。

 

 ――右膝内側側副靱帯損傷から復帰した

 

 中島:痛みはもう全然ないし、動いていて違和感もない。大丈夫です。

 

 ――五輪目前の故障で不安はなかったか

 

 中島:焦りは全くなかった。自分のサッカーに対する考え方を変える機会になった。欧州のサッカーをいろいろ見て、イメージはケガする前より良くなった。

 

 ――手倉森監督から絶大な信頼を寄せられる

 

 中島:監督としては(クラブでの出場機会が少なく)呼びづらい中で呼んでくれて、うれしかったし期待も感じる。毎試合良いプレーをして日本を勝たせなきゃいけないと。それができないと叩かれるのはテグさんなので…。常にゴールで恩返しと思っている。

 

 ――指揮官からよく言葉をかけられる

 

 中島:主にダジャレじゃないですか(笑い)。面白いものはないですけど。最終予選の1次リーグで点を取れていないときに「いつか点を取れるから大丈夫だよ」と言われ、リラックスできて直後のイラン戦で点を取れた。それは大きかった。

 

 ――中心選手としてピッチ外の役割は

 

 中島:誰も期待していないと思う(笑い)。そこはDF植田(直通=21、鹿島)とか。僕はボーッとしているだけ。(最終予選の)同部屋は(MF大島)僚太(23=川崎)君だったけど2人とも静かで…。でもすごく優しくて本当に助かった。超イイ人なんです!

 

 ――南アフリカ戦では背番号10から13へ変更になった

 

 中島:一番良い選手、試合を決める選手がつける番号。その役割を自分が担わなきゃいけない。攻撃面で違いを出せるようにしたい。

 

 ――「プレーを楽しむ」と常に口にする

 

 中島:今のバルセロナの3人(メッシ、ネイマール、スアレス)も同じことを言っている。それがうまくなったり良い結果を残す秘訣。予選前にGK権田(修一=27、SVホルン)選手から「プレッシャーもあるけど、まずは楽しんでやるのがお前にとっては一番」と言われた。自分も同じことを思っていて、その言葉は力になった。

 

 ――昨年のアジアカップではA代表に同行

 

 中島:プレーのスピードはJより断然速い。そこは勉強になった。やりやすいボールが来るので、自分の力は発揮しやすい。味方も良い動きをする。まずは試合に出ることが大事。ゴールを決め続けられれば自然と入れる。次はちゃんと選ばれて、そういう人たちと一緒にやりたい。

 

 ――U―23代表は既婚者もいるが、結婚願望は

 

 中島:自分がしっかりした大人になったら結婚したいなと(笑い)。

 

 ――世界を相手にする五輪に向けて

 

 中島:冷静に恐れずにやれば勝ちにいける。まずはその姿勢が大事。もっと点を取ったり、ボールを保持すること。相手を超えるのは個の力。とにかく勝ちにいく。世界の舞台でどういうプレーができるか、そこしか考えていない。

 

 なかじま・しょうや 1994年8月23日生まれ。東京都出身。6歳からサッカーを始め、2004年に東京Vの下部組織入り。12年に高校生ながら天皇杯でデビューすると、同年にJリーグ最年少ハットトリック(18歳59日)を記録した。14年にFC東京へ完全移籍。U―23代表では10番を背負い、五輪予選では大会MVPを獲得した。164センチ、64キロ。