米国人の母を持つU―23日本代表FW富樫敬真(けいまん=22、横浜M)が“成り上がり街道”を突き進んでいる。11日に佐賀・鳥栖で行われた国際親善試合ガーナ戦で同代表公式戦初出場を果たし、前半30分に初ゴール。相手DFとの距離を冷静に見定め、右足でループシュートを放った。「トラップが大きくなってしまったけど、珍しく冷静になれたので決められて良かった」と喜びを語った。

 関東学院大在学中だった昨年5月には想像もつかなかった活躍だ。どこのクラブからも内定が出ていなかった大学生FWは、昨年8月に現所属の横浜Mの特別指定選手に登録されると、J1初出場の同9月のFC東京戦でJ1初出場初得点をマークして正式加入にこぎつけた。

 今季も公式戦出場3試合連続ゴールを決めるなどの活躍を見せて先月の静岡合宿でU―23代表に初選出。この日につなげた。与えられたチャンスを生かす勝負強さを見せた異色FWは、今後もU―23代表の貴重な戦力となるかもしれない。