国際サッカー連盟(FIFA)は7日に男子世界ランキングを発表し、日本は順位を1つ下げて57位となり、イラン、オーストラリア、韓国に次ぐアジア4番手に転落した。この結果を受けて、ロシアW杯アジア最終予選(9月~)のポット分けも確定。日本は韓国と同じ第2ポットで、対戦回避が正式に決まった。

 12日にはマレーシア・クアラルンプールで最終予選の組み合わせ抽選会が開催されるが、そこで気になるのが“ダークホース”の存在だ。

「(バヒド)ハリルホジッチ監督(63)はアジアの対戦国を、欧州組を指標に考えるきらいがある。ウズベキスタンあたりは昨年の内容であまり眼中にないようだけど、協会側はかなり危険な相手と考えているようだ」と、代表に選手を送り込むJ1クラブ関係者は指摘する。

 ハリルホジッチ監督はイランや韓国といったランキング上位国を常に名指しして警戒を強めるが、その一方で“格下”の国を軽視する傾向がある。例えばウズベキスタン。昨年3月の就任直後の国際親善試合で5―1と圧勝したことから“最警戒国”のマークから外しているという。

 しかし、その試合では主力メンバーが数人しか来日しておらず、実質Bチーム。また日本代表前監督のハビエル・アギーレ氏(57)も、今後実力を伸ばす国として「ウズベキスタン」の名を挙げて、目を光らせていた。このことから指揮官とは対照的に、日本サッカー協会側は警戒を強めているのだ。

 日本協会の代表チームダイレクターに就任する霜田正浩氏(49)はこの日、最終予選の組み合わせについて「監督の頭の中はキリンカップ(6月)でいっぱい。次の対戦相手の準備に余念がない」と語ったが、同じ組になれば厄介な相手となりそうだ。