なでしこジャパンFW大儀見優季(28=フランクフルト)が6日、自身のブログを更新し、メンタルトレーニングコンサルタントの大儀見浩介氏(36)と離婚したことを発表した。

「突然のご報告失礼いたします。この度、大儀見浩介さんと離婚しましたことを、この場をお借りしてご報告させて頂きます」(原文のまま)。かねて欧州でプレーする自身と日本で活動する夫との間に「価値観のズレ」が生じており、協議の結果、別々の道を歩むことになった。優勝した2011年ドイツ女子W杯後の7月に結婚し、ロンドン五輪からは旧姓の「永里」から選手登録名も変更。今季は「大儀見」姓のままプレーするものの、来季から旧姓に戻す。すでにブログのタイトルも「永里優季」に変更されている。

 大儀見はプロアスリートとして常にストイックな姿勢で臨んでおり、さらなる高みを目指して競技に集中すればするほど、夫婦間の距離は広がっていったようだ。先月のリオ五輪アジア最終予選(大阪)で惨敗に終わったのも、今回の離婚問題が少なからず影響していたようで、同情の声も聞こえてきている。

 だが、ネット上では大儀見への批判が集中。大儀見は大会期間中に自身のブログでチームメートだけでなく、サポーターの応援姿勢にまで疑問を投げかけ、炎上騒ぎになっていた。

 離婚発表からわずか1時間半後に再びブログを更新し、フランス旅行の様子を報告。「海外で挑戦し続けること。苦労はつきものだけど、その道を切り開いた人と話していると、刺激になるし、まだまだ頑張らなくてはと思う。やらならければいけないことがたくさんある」(一部抜粋)と今後の覚悟を記した。今回の決断で大儀見に対する周囲の目が今まで以上に厳しくなるのは間違いない。